[00:00.000] 作词 : 少女病
[00:01.000] 作曲 : ピクセルビー
[00:02.26]『平穏なミラシュカの国も決して一枚岩ではない。
[00:06.85]アナスタシアは、虎視眈々と王の椅子を狙う摂政、
[00:11.20]グラハドとの密会を繰り返した。
[00:14.12]彼女が求められた行動は、罪なき幼王の排除。
[00:19.20]交換条件は、この国における公的な身分の付与。
[00:24.18]上を目指し、更なる力を求める少女にとって、
[00:28.08]それは悪い条件ではなく――――』
[00:31.09]曰く「五座は政治も分からぬ子供が座るものじゃない、
[00:37.38]このままじゃ続かない、耐え難い、遣る瀬無い。
[00:41.67]行く末さえ暗い」
[00:45.15]憂国といえば建前としてはなかなか美しいけれど
[00:52.06]本当は違うでしょう?嘘でしょう?
[00:55.08]あなたが上に立っていたいだけでしょう?
[01:00.51]全ての問いに意味はない だって理由なんて必要がない
[01:04.16]空々しいばかりの言葉じゃ正当化できない
[01:08.21]素直に言ってくれたら
[01:09.94]わかりやすいのにな 『邪魔だから、殺したい』って
[01:15.00]傀儡に堕ちた背徳の瞳 戒律の論理【logic】さえ踏み破った
[01:22.22]拒絶に喘ぐいつか生存した 理性も飲み込まれて
[01:29.74]乖離する位相【phase】 芽吹いて傾く
[01:33.22]啓示の解答を読み解いて
[01:37.02]孤独を飲み干した偽装聖女は
[01:40.61]劣等感情を鳴らして 暗転に翳る
[01:46.79]「気持ち悪い。
[01:48.11]聞こえてくる者は、自分勝手な欲望の旋律ばかり。
[01:51.96]こんなのが王になったら、何れ国が滅んでしまう。
[01:56.47]そうなる前に私が乗っ取ってあげましょうか」
[01:59.51]十字塔で交わされた密約に友誼などありはしない
[02:05.87]正義なしの話を晒し野放し 末路は空虚な死
[02:13.76]対価は"権力"と"幻想"と"血"で、代償は"それ以外全て"。
[02:20.48]明瞭な玲瓏迷路をあなたが 自ら望んだだけでしょう?
[02:29.20]利害の一致に相違ない だって失う物は何もない
[02:32.66]欲望に塗れた感情の旋律が聞こえた
[02:36.58]言葉にしてくれたなら いっそ早いのに
[02:39.33]『用が済んだら 処分する』って
[02:43.46]崇拝を背に聖骸を腕に 迫害の常套句を削ぎ落とした
[02:50.73]無意味に叫ぶいつしか霧散した 意識も塗り潰して
[02:58.26]「約束しよう。ここに誓おう。王位簒奪の暁には……」
[03:05.43]虚ろな心にもない絵空事を並べて 年寄り道化師は空々しく笑う
[03:50.70]いいようには使われない 利用されるのはお前だ
[03:53.81]この場所を手中に収め礎の地としよう
[03:57.72]やがて訪れる終わりの
[03:59.85]いいえ、はじまりの日のためにまだ死ねない
[04:04.80]傀儡に堕ちた背徳の瞳 戒律の論理【logic】さえ踏み破った
[04:11.96]拒絶に喘ぐいつか生存した 理性も飲み込まれて
[04:19.50]乖離する位相【phase】 芽吹いて傾く
[04:22.98]啓示の解答をah...読み解いて
[04:26.92]孤独を飲み干した偽装聖女は 瞳を人知れず閉ざして
[04:34.82]哀しく今決意を強めて――――
[04:41.78]『神の聖骸をミラシュカに献上するという名目で、
[04:45.27]直接カタリナのその手に触れさせる。
[04:48.48]音楽恐怖症【melophobia】を患う幼王が
[04:50.57]他人の感情を旋律として感じるようになれば、
[04:53.72]きっと正気ではいられまいと画策して……』
[04:56.99]「平和惚けした国にはいい薬になるでしょう?
[05:00.48]この国にも遅かれ早かれ魔女達の手が伸びるのだから……。
[05:05.40]罪がないことさえ大罪のように感じられる。
[05:08.88]これは嫉妬?違う、きっと過去の自分への――――」