歩み疲れ 違う空に憧れてみれば

生命燃やす蝉時雨が 耳に痛い

焼けるような アスファルトの向こう

焼きついた 幻を数える

もう、行かなきゃ

熱、裾を掴むけど

今、全てを

ポケットにしまって

笑い顔一つずつ

嘘を重ねた胸も

君にさよならが言えなくて

奥歯を噛んだ夏も

帰らざる夏の日に

忘られた影法師

握り締めた拳の中に

涙は一つ

もう、行かなきゃ

風、よそよそしくなった

もう、行かなきゃ

今、ポケットにしまった

幸せ過ぎた夜も

ちぎって捨てた夢も

君にさよならが言えなくて

奥歯を噛んだ夏も