どんなに手を尽くしても枯れてしまう花があり どんなに願っても別れゆく出会いもある

その一つ一つを不意になぞってしまう度に 誓いの言葉はまた揺らぎ始めるけれど

「君があの日見せた悲しみが、今なら少し見えるよ」

夢に魅せられいくつもの扉を叩いては 君をまた傷つけて飽きもせず繰り返して

黄昏れた街その先は二つの別れ道

君はただ笑ってた 通り雨に搔き消された

時を追えば追うほどに日毎薄れてゆくもの 気づけばいつの間にか背負わされていて

目には見えないものを疑い始めた瞬間にありのままの二人ではいられなくなって

積み木のように崩れ落ちてくのを なすすべもなく見送った

重なる影が月明かりの下で揺れている

費やした日々を今 離せずに佇んだまま

あの時無理に笑い返せば良かった、

なんて、呟いてそう気づいた 言い訳もきかないくらい

夢に魅せられいくつもの扉を叩いては 君をまた傷つけて飽きもせず繰り返して

黄昏れた街その先は二つの別れ道 君はただ笑ってた 通り雨が掻き消した

覚えているか 二人で見つけたあの場所を いつかまた会えたなら その罪のない笑顔を見せてほしいから