[00:31.41]目眩がするの
[00:35.82]こんなに目が疲れる夜は
[00:41.18]何故か体を捨てたくなる
[00:46.34]重たい肉の鎧を脱ぎ捨てて
[00:50.29]舞い上がるの
[00:52.29]
[00:53.09]鼓膜が痛む
[00:56.88]頭の芯が潰れそうで
[01:02.54]ずっと耳鳴りが響いてる
[01:07.70]止まない地面を削る音が
[01:11.27]脳内に焼き付いて
[01:13.82]
[01:13.97]百年前、この京都は地味な景色で
[01:18.84]月面まで届くビルなんて
[01:22.11]建ってなかってはずなのに
[01:24.35]僕らはもう夜空の色さえ
[01:27.92]思い出せない
[01:29.51]明るすぎるこんな街では
[01:32.55]どこに行っても眠れないの
[01:36.85]
[01:51.40]寒気がするわ
[01:55.90]見えない網目の中でしか
[02:01.15]自己を肯定できないくせに
[02:06.51]他人の自己を否定することには
[02:10.04]迷わないの
[02:12.29]
[02:13.01]荒んでいくわ
[02:16.94]遠くで赤子が泣いている
[02:22.46]側の会社員が睨んでいる
[02:27.80]これじゃあいくらあやされたって
[02:31.44]笑えるわけないじゃない
[02:33.89]
[02:34.04]千年前の東京は月が綺麗で
[02:38.88]星の数だって数えられたと
[02:42.17]教科書には載ってたのに
[02:44.31]私達はもう流れ星が通り過ぎても
[02:49.53]気付くことも出来ないくらいに
[02:52.71]光に慣れすぎたんだ
[02:57.82]
[04:04.78]一万年前に僕が生まれていたら
[04:09.39]こんなに快適なヘッドで
[04:12.41]眠れはしなかっただろう
[04:14.84]でも僕らが不要なものだと
[04:18.55]捨ててきたのは
[04:20.08]ほんとにもう僕らにとって
[04:23.07]いらないものだったのかな
[04:26.04]
[04:26.04]百年前、この京都は地味な景色で
[04:30.83]月面まで届くビルなんて
[04:34.04]建ってなかってはずなのに
[04:36.27]僕らはもう夜空の色さえ
[04:39.88]思い出せない
[04:41.42]明るすぎるこんな街では
[04:44.51]どこに行っても眠れないの