静かな昼下がりに
日差しが揺れる窓辺に手をかけて
抹茶とオレンジが混ざる香り
心に小さな風を運ぶ
カップに映る夏の空
遠くでセミが歌う声
時計の針はゆっくりと
時間さえも甘く溶ける
いそがしい日々の片隅で
見つけたこのひととき
苦みと甘みが奏でる音
小さな贅沢に酔いしれる
抹茶は深い静けさを
オレンジは明るい希望を
一緒に混ざれば何故か
胸に柔らかな花が咲く
短い午後のひとときでも
これだけで充分だから
静かに飲み干すその瞬間
世界がそっと微笑んだ
この一杯で感じる幸せ
甘くて苦いハーモニー
心に染み渡る風景
静かな午後の贅沢を