グレーの空洞の奥を 覗き込んで

ホームの白線を跨いだ

不格好に 歪んだ 背筋を

詰るように

躙り寄って

マンションの合間

希釈されては 崩れる

朝 の陽射しの中で 顔を顰めている

電車は トンネルに差し掛かって

初心に汚れた夢が俺を連れていく