ねぇね、 おばあちゃん覚えてる

あの日、僕と出逢った日を

僕は、今も覚えてるよ

寂しげで俯いた おばあちゃん

はじめて 声をかけた時

言葉も笑顔も なかったよね

「お風呂に入ろう」って誘っても

頑なに嫌って 怒ったよね

ねぇね、おばあちゃん覚えてる

僕と過ごした あの時を

ねぇね、おばあちゃん覚えてる

ふたりで笑った あのハナシを

さよなら おばあちゃん

天国への旅立ち

僕のできる恩返しは

そっと伝える 思い出たち

ねぇね、おばあちゃん覚えてる

あの日 はじめて笑ったよね

何年も見てない 子供たちを

楽しげに 誇らしげに 語ってたね

あれだけ嫌った お風呂さえ

今では自分から 入ってたね

あれから どれだけ経つのだろう

毎日が笑顔で 輝いてた

静かな夜に ゆっくりと

時の鐘が 聞こえてくる

さよなら、おばあちゃん

天国への旅立ち

僕のできる恩返しは

そっと伝える 思い出たち

穏やか顔の おばあちゃんの

心に映る 子供たち

きっと きっと 今ごろは

家族に囲まれて 笑ってる