街は花籠 色取り取り咲き乱れる午後 その一輪を私としてあなたにはどう写る 渇く胸中 水を差してお邪魔虫しないで やきもきすれば言の葉が刺になる 移ろうことがこの世の常でも 私は私と咲き誇って生きたいわ 小さな蕾は夢見るのさ 腕の中で風に吹かれ踊る未来を 月は嬌笑 眼下に散る花弁の宴 影射す路地の片隅で芽吹く春 限りあるから美しい事柄 誰も彼も主役では正味つまんないわ 世界は響き合うパレードの中 抜け駆けして秘密のフレーズに溺れよう 匂わせだなんて 小細工しないよ 私を見つけて 小さな蕾は花咲くのさ ひとひらの想いをいくつも重ねて 眺めて終わりにしないで 見つめて私と踊って